2025.11.19
生きもの情報
飼育員が人工保育した絶滅危惧種の海鳥「エトピリカ」の展示決定!!
~12/1(月)より「アリューシャン列島」水槽にてご覧いただけます~ 2025年12月1日(月)に、同年4月9日よりリフレッシュ工事中の「アリューシャン列島」水槽が再オープンします。これに合わせ、バックヤードで飼育員が人工保育したエトピリカの幼鳥(1羽)がデビューします。今回デビューするエトピリカは、2025年8月25日にバックヤードで誕生しました。誕生直後から飼育員が親代わりとなり、エサやりや体重測定を行って育てています。10月20日からは飼育員が一緒にプールに入って遊泳訓練を重ね、成鳥と同じように泳げるようになりました。現在は水鳥らしい姿になってきましたが、成鳥に比べてクチバシが小さく黒ずんだ色をしており、まだまだ幼くあどけない姿をご覧いただけます。▼飼育員による遊泳訓練の様子 【エトピリカの幼鳥について】 ・産卵日 : 2025年7月18日(金)・孵化日 : 2025年8月25日(月)・性 別 : 不明・体 重 : 54g(孵化直後)→ 610g(2025年11月19日時点)※生きものの状況により予告なく展示を中止する場合がございます。 エトピリカの担当飼育員からのコメント まずは「アリューシャン列島」水槽という新しい環境に早く慣れてほしいです。またバックヤードでしっかり遊泳訓練しましたが、まだまだぎこちない泳ぎ方でとても愛らしいので、たくさんのお客様に幼鳥の間だけの魅力をご覧いただきたいです。 【エトピリカについて】 英名 : Tufted puffin学名 : Fratercula cirrhata北太平洋の亜寒帯域に広く生息する海鳥で、現在、日本国内では北海道の一部地域でのみ繁殖が確認されているものの、その数は少なく、環境省レッドリストにて絶滅危惧IA類に分類されている。
2025.10.07
生きもの情報
オウサマペンギンの赤ちゃんが2羽誕生
~ほほえましい子育ての様子をご覧いただけます~ 2025年9月16日(火)、24日(水)に、「南極大陸」水槽でオウサマペンギンの赤ちゃんが1羽ずつ誕生しました。2羽ともに誕生時から親鳥がおなかの下で育てているため、なかなかその姿を見ることができませんでしたが、1羽目の赤ちゃんが時折親鳥の足元から顔を見せるようになり、口移しで餌をもらうなどの子育ての様子をご覧いただける機会が増えましたので、お知らせいたします。 赤ちゃんは2羽とも順調に育っており、飼育員が毎朝体重測定を行い成長を見守っています。 1羽目の赤ちゃん(10月6日撮影) 【オウサマペンギンの赤ちゃんについて】 【1羽目】・孵化日 : 2025年9月16日(火)・性 別 : 不明・体 重 : 244g(孵化直後)→ 約1,380g(10月7日時点) 【2羽目】・孵化日 : 2025年9月24日(水)・性 別 : 不明・体 重 : 192g(孵化直後)→ 約350g(10月7日時点) ※赤ちゃんの状態により、展示を予告なく中止する場合がございます。
2025.09.18
生きもの情報
飼育員がバックヤードで親代わりに育てています
絶滅危惧種の海鳥・エトピリカの赤ちゃんが誕生
~飼育員目線でご覧いただける特別体験イベントも開催~
2025.08.04
生きもの情報
【展示終了】3年ぶりの登場!大型「アリアケビゼンクラゲ」の展示を開始しました
有明海に生息する大型のクラゲ「アリアケビゼンクラゲ」を、約1か月間の期間限定で展示を開始しました。海遊館での本種の大型個体の展示は、2022年以来3年ぶりとなります。 海遊館では2001年より有明海での「アリアケビゼンクラゲ」の調査を行っており、2002年に大型個体の輸送と飼育展示に初めて成功しています。今年も有明海の"クラゲ漁"が始まる時期に合わせて、研究・展示用のビゼンクラゲを採集しました。海遊館では、本展示を通し、生きものや自然環境に興味を持っていただく機会を提供したいと考えています。 展示場所 「海月銀河」※展示は終了しました 展示個体 3匹(傘の直径約50cm)※生きものの状況により、予告なく展示期間や展示数を変更する場合があります。 アリアケビゼンクラゲについて 学名:Rhopilema esculentum 熱帯域・亜熱帯域・温暖域の沿海に生息し、日本近海では瀬戸内海や有明海に分布する。傘の直径60cm、体重20kg程度まで成長する大型のクラゲで、食用になることから英名では「Edible jellyfish」(食用クラゲ)と呼ばれている。7月から10月頃にかけて、有明海沖合で刺網漁(さしあみりょう)によって漁獲される。近年、類似種の混同を避けるために、ビゼンクラゲの一種から「アリアケビゼンクラゲ」へ名称が改称された。
2025.06.18
生きもの情報
【すくすく成長中です】ミナミイワトビペンギンの雛が3羽誕生
展示水槽で子育ての様子をご覧いただけます。 2025年5月29日(木)、6月7日(土)、6月9日(月)に、「フォークランド諸島(マルビナス)」水槽でミナミイワトビペンギンの雛が3羽誕生しています。「フォークランド諸島(マルビナス)」水槽で飼育しているミナミイワトビペンギンたちは、4 月下旬より繁殖期を迎え、複数形成されたペアから3ペアで1羽ずつ、計3羽の雛が誕生しました。 現在は、親鳥がそれぞれの巣で子育てをしており、時折、雛に口移しで餌を与える等の様子をご覧いただけます。 先に生まれた雛たちの成長も順調で、5月29日生まれの雛は体重が1kgを超え、6月7日生まれの雛も500gを超えました。飼育員は毎朝の体重測定や観察で健康状態をチェックしながら、子育てを見守っています。 ミナミイワトビペンギンの親子(6月11日撮影) 【ミナミイワトビペンギンの雛について】 【1羽目】・孵化日 : 2025年5月29日(木)・性 別 : 不明・体 重 : 75.3g(孵化直後)1.1kg(6月18日時点) 【2羽目】・孵化日 : 2025年6月7日(土)・性 別 : 不明・体 重 : 64.1g(孵化直後)556.2g(6月18日時点) 【3羽目】・孵化日 : 2025年6月9日(月)・性 別 : 不明・体 重 : 49.7g(孵化直後)235.8g(6月18日時点)
2025.06.13
生きもの情報
カリフォルニアアシカの赤ちゃんが誕生しました
2025年6月12日(木)に、「モンタレー湾」水槽でカリフォルニアアシカの赤ちゃんが誕生しました。海遊館でのカリフォルニアアシカの誕生は、今回で19頭目です。 2025年6月11日(水)より、「モンタレー湾」水槽で暮らすメスの「アスカ(15歳)」に出産の兆候を確認し、飼育員が24時間体制で観察を実施していたところ、6月12日(木)午前8時00分、無事に出産を確認しました。母子ともに健康で、「モンタレー湾」水槽では授乳など子育ての様子をご覧いただけます。誕生した赤ちゃんがすくすく育ってくれるよう、成長を見守っていきたいと考えています。尚、赤ちゃんは状況に応じてバックヤード等に移動させることがあり、ご覧いただけない場合がございます。予めご了承ください。 親子の様子(6/12撮影) 今回誕生した赤ちゃんについて(2025年6月12日時点) (6/12撮影) ・生年月日:2020年6月12日(木)・展示水槽:海遊館7階「モンタレー湾」水槽内・体 長:60㎝(目測)・体 重:9.4㎏(実測)・性 別:オス・親:母親 アスカ(15歳)、父親 不明 カリフォルニアアシカについて 英名 : California sea lion学名 : Zalophus californianus北太平洋東岸のみに生息。成長するとオスは体長約200cm、体重約300kg、メスは体長約170cm、体重約100kg になる。オスは全身こげ茶色で、メスはやや淡いこげ茶色。四肢が発達し、水中遊泳だけでなく、陸上歩行にも 役立っている。 一夫多妻で、1頭のオスが約30頭のメスや子どもを率いて「ハーレム」と呼ばれる群れを作り生活する。 妊娠期間は約1年間。通常1回の出産で1頭の子どもを産み、生後約1年間授乳を続ける。 カリフォルニアアシカの担当飼育員からのコメント カリフォルニアアシカの繁殖は季節性があり、受精時期は1年間でごく僅かな期間に限られます。交尾などの繁殖時期にみられる行動の観察だけでは、出産日を特定することが非常に困難な生きものです。今回、母親により一層安心して出産に臨んでもらえるよう、飼育員と獣医師が連携を密にとり、定期的な超音波検査や体重測定等により、出産日の特定に尽力しました。そのこともあり、出産当日は多くの飼育員に見守られ出産を迎え、飼育員一同、歓喜の渦に包まれました。今後もアスカが安心して子育てができ、赤ちゃんが健康にすくすくと育ってくれるよう、担当飼育員全員で協力してケアを行っていきます。
2025.05.29
生きもの情報
海遊館初!大型のサメ「シロワニ」の展示を開始しました
海遊館は、「シロワニ」の展示を開始しました。本種の展示は海遊館初です。 左:オス 右:メス シロワニは、全長3mを超える大型のサメの仲間です。大きな歯がむき出しの恐ろしい顔つきとは裏腹におとなしい性格で、サンゴ礁や沖合の浅瀬、水中の洞窟などに生息しています。東海大学海洋科学博物館より、全長2.7mのメスと2.5mのオス、計2尾を「太平洋」水槽へ搬入しました。現在は新しい環境にも慣れ、水槽の中をゆったりと泳いだり、1日2回の「お食事タイム」では飼育員が与える餌を食べる様子をご覧いただけます。 展示場所 「太平洋」水槽 展示個体 ・メス:全長2.7m 2025年5月12日(月)搬入・オス:全長2.5m 2025年5月15日(木)搬入 シロワニについて 英名:Sand tiger Shark学名:Carcharias taurus 全長3mを超える大型のサメ。サンゴ礁や沖合の浅瀬など暖かい海に生息し、現在、日本では小笠原群島(聟島列島、父島列島、母島列島)のみに生息していると言われている。日中は海底の洞窟などに潜み、夜間に活動する夜行性で、他の魚類を主な餌とする。恐ろしい顔つきとは裏腹に、性格はおとなしい。胎生で、子宮を2つ持ち、1度の繁殖で全長約1mの仔を最大2尾産出する。胎児は子宮内の他の卵や兄弟姉妹を食べて成長することで知られる。
2025.04.24
生きもの情報
※展示終了しました【海遊館初展示】タカアシガニの「メガロパ幼生」の展示をしています
※展示終了しました「日本海溝」水槽で孵化したタカアシガニの幼生を4/23より、エントランスビル4F、飼育員カウンターにて期間限定で展示しています。 2025年3月7日(金)に、「日本海溝」水槽でタカアシガニの赤ちゃんが生まれているのを飼育員が発見し、バックヤードにて大切に飼育していました。タカアシガニの赤ちゃんは誕生直後は「ゾエア幼生」と呼ばれ、大人とは異なる姿をしています。脱皮を繰り返しながら「メガロパ幼生」を経て、大人と同じ姿の「稚ガニ」に成長します。この度、メガロパ幼生(約3mm)まで成長しましたので、世界最大のカニ「タカアシガニ」の今しか見られない貴重な姿をぜひご覧ください。また、タカアシガニの幼生の成長の様子はブログ「海遊館の舞台ウラ」でも紹介しています。 期 間 2025/04/23~ 場 所 海遊館エントランスビル4F 飼育員カウンター 種 類 タカアシガニのメガロパ幼生(大きさ約3㎜) 5匹程度 ※生き物の状況によっては急遽展示を中止する場合がございます。 タカアシガニ 英名:Japanese giant spider crab学名:Macrocheira kaempferi オスは鋏脚を広げると3m以上にもなる、世界最大のカニ。より大きな分類群である節足動物としても世界最大の種で、主に日本近海に分布するが、台湾などでも漁獲例がある。普段は深海域で生活し、春になると産卵のために浅海域へ移動することが知られている。
2025.03.28
生きもの情報
【お知らせ】「アリューシャン列島」水槽のリフレッシュ工事について[4/9~]
「アリューシャン列島」水槽は、2025年4月9日からより良い飼育環境の整備のため、ご覧いただけません。ご了承ください。工事終了は2025年秋以降を予定しています。 なお、エトピリカのバックヤードでの暮らしぶりを、海遊館HPのブログ「海遊館の舞台ウラ」でお伝えする予定です。
2025.01.14
生きもの情報
「クリオネ」の展示を開始しました
1月10日(金)より、クリオネ(ハダカカメガイ)の展示を開始しました。 場所 館内「北極圏」 種類 クリオネ(ハダカカメガイ)※予告なく展示を終了する場合があります。 クリオネ(ハダカカメガイ) 日本では属名の「Clione」から、一般に「クリオネ」と呼ばれることが多い。貝殻を持たない貝の仲間であることから、「ハダカカメガイ」の和名を持つ。北極圏やその周辺といった低水温の海域に生息しており、翼のような器官「翼足(よくそく)」を羽ばたかせ、海中を漂いながら生活する。同じ貝の仲間である「ミジンウキマイマイ」を常食とし、頭頂部にある口から6本の触手(バッカルコーン)を出して捕らえる。