飼育員目線(ペンギン編)

今回は「南極大陸」水槽のペンギンたちについてお話ししたいと思います。
まずは、飼育員目線のペンギンたちをご覧ください(^^♪


お食事タイムの様子、いかがでしょうか。ペンギンたち、魚は丸呑みなんです。すごい勢いですよね。
与えている魚は、シシャモ・アジ・イカナゴ・ホッケです。小さいくちばしに入るのかな・・・?と心配になるくらいの大きなサイズの魚でも難なく吞み込むことが出来ます。
そして、飼育員が「何番何本」とずっと言っていますが、どのペンギンが何本食べたかを記録者に伝えています。
番号はペンギンについている個体番号のことで、一羽一羽の食べた量を把握することが健康管理に繋がります。

ですが、今はペンギンたちがより健康に暮らしていけるよう、少しずつ給餌方法を変えています。

飼育下のペンギンたちを悩ませているのが「趾瘤症(しりゅうしょう)」という脚の裏の病気。人間でいうタコのようなものです。
野生下では自ら水中で魚を捕まえて生活しているペンギンですが、飼育下では飼育員が餌を与えているため運動量が少ないです。そうすると脚に全体重がずっと乗ったままになってしまい、趾瘤症になる可能性が高くなります。


【写真①】▼正常な脚の裏

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【写真②】▼趾瘤症(しりゅうしょう)が出来た脚の裏

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そこで。ペンギンたちの運動量UPを図って、私たちが歩き回りながら餌を与えたり、餌を水中に撒く新しいお食事タイムを始めました!
今まで以上に一羽一羽の餌の管理が大変になってきますが、ペンギンたちが今までよりもっと元気に暮らせるよう頑張ります。

海遊館にお越しの際は是非、「南極大陸」水槽のお食事タイムをご覧ください!!

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