熟睡できない時期が始まりました

あっと言う間に1年が過ぎ、気付けばミナミイワトビペンギンの繁殖シーズンが目の前に迫ってきました。

2013年にミナミイワトビペンギンの展示水槽が完成し、2016年に環境が整い、繁殖がスタートしました。
この先、少しづつ安定に向かうものと信じていましたが、繁殖環境を安定させることは、そんな簡単な話ではありませんでした。

飼育担当者が変われば、感覚や考え方、価値観は当然違います。
何か起きた時の判断基準や対応手段も変わります。

群れのパワーバランスが崩れた時どうするか?
不調な個体が出たとき、いつ、どこで、どうやってケアするか?
体重の変化量は正常か?
営巣場所とスペースは適切か?
などなど、一つ一つの判断が間接的に繁殖に影響を及ぼします。
いかに早く変化に気づき、対応するかが重要です。

残念ながら、昨年、一昨年と2年連続で雛を成育(有精卵を孵化)させることができていません。
日本国内のミナミイワトビペンギンは個体数が年々減少しており、個体数の増加と安定が急務です。

今年は、なんとか雛を成育させ、安定した繁殖環境を整えたい想いが強く、例年より早い時期から
繁殖準備を進めています!
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オスが自分の巣(テリトリー)を構え、誇示する行動(頭を左右に振って激しく鳴く)が見られる頻度もが上がって来ました。


試行錯誤しながらですが、水槽内レイアウトのプチ変更も計画中です。

さて、今年はどうなることか・・・
毎日、夢に出てくるほど真剣にイワトビペンギンのことを考え、熟睡できない日々が続きそうです・・・
(あぁ~強靭なメンタルが欲しいです・・・)

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