以布利通信60 この生き物は誰?

こんにちは、以布利センターです。

冬になると、太平洋側の海は抜群に透明度が高くなり、港内ではくっきりと海底が見える日もあります。
そんな時は小さな生き物も見つけやすくなります。
今日は港を歩いていて見つけた2種をお伝えしたいと思います。

1つ目は「ヒメイカ」です。
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ヒメイカは世界最小のイカと言われていて、最大でも胴長が1-2cm程度にしかならないイカです。
ヒメイカの特徴は背中から粘着物質を出すことによってアマモ等の基質にくっつく事ができるのです。
見つけたときも浮いている木の枝についていました。

2つ目は「ヨウラククラゲ」です。
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最初、何か知らなくて触ろうとしたら先輩飼育員に怒られました。
なんと、触れると痛っっつたーとなる位の強い刺胞毒があるようです。
ヨウラククラゲは「管クラゲ」と呼ばれるクラゲの仲間です。
管クラゲは、それぞれ役割をもった個虫が集まって一つの群体(クラゲ)として存在するクラゲです。
生体の維持に必要な餌を捕ることを専門とする個虫や、遊泳専門の個虫等、それぞれ個虫(1つの個体)が役割を持って集まっています。
つまり、ヨウラククラゲは1個体に見えるのですが、実は多くの個体が集まって1個体として成立しているのです。
生きていて形の良い状態で採集できるのは珍しいとの事で、クラゲ担当に見せると喜んでいました。

また、面白い生き物を見つけたらお伝えしたいと思います。
みなさんも、海をじっくり覗いてみると面白い発見があるかもしれません。

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