以布利通信69「水槽デビューを目指して」

こんにちは、以布利センターです。
四国地方も先日に梅雨入りして、蒸し暑い日が続き、夏に向かっているのを感じます。
海水温も上がり、センターの目の前の港でも色々な稚魚が多く見られるようになってきました。
そんな稚魚の中で、銀色に光り、素早く動く魚がいます。

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誰もが1度は聞いたことがある魚の稚魚ですが、何の魚かわかりますでしょうか。
正解は...シマアジです!
シマアジを採集していると、年配の方が声をそろえて、昔(40年前位?)は種苗(養殖に用いるための稚魚)として1匹500円位で買ってもらえて、良い小遣い稼ぎになったといいます。
天然物は私には買える値段ではないですが、現在は養殖技術が確立して、値段も安定しています。

そんなシマアジの稚魚たちですが、海遊館の「太平洋」水槽デビューを目指して飼育しています。



こんな小さいシマアジが「太平洋」水槽に入れても食べられないの?デビューまで何年かかるの?
と思われますが、もう「太平洋」水槽に仲間入りする準備ができています!
シマアジの習性として、先ほどの動画のように群れで遊泳することや、大きな生き物について行動する特徴があります。

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センターの第2水槽にいるシマアジは稚魚の時に仲間入りしたのですが、今では45cm近くまで成長しています。
このようにジンベエザメについて行動することで、外敵から身を守りやすく、おこぼれの餌をもらえるようです。

ちなみに、海遊館の「太平洋」水槽にも20年近く生きている、とても大きなシマアジがいるので是非、探してみてくださいね。

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