魚類
2026年08月02日
前回、魚たちの呼吸というブログで、一般的なお魚(硬骨魚類)の呼吸について紹介しました。
今回はサメやエイ(板鰓類)の呼吸について、硬骨魚類との違いや特徴をご紹介したいと思います。
サメやエイも魚類です。
魚は水中生活をしているので、肺ではなく鰓を使って水中の酸素を取り込んでいます。
それはサメやエイの仲間も同じです。
鰓に水を流す方式が、ポンプ方式とラム換水方式の2種類あるのも同じです。
では、硬骨魚類とサメやエイ(板鰓類)はどんな違いがあるのでしょう。
硬骨魚類とサメやエイはエラの外部形態が大きく違います。
硬骨魚類は鰓蓋(えらぶた:鰓を覆うフタ構造)が左右にそれぞれ一つあり、外側から鰓は見えません。
▼ヒフキアイゴ
一方、サメやエイには鰓蓋はなく、鰓孔と呼ばれるスリット状の穴が左右に5-7対開いています。
▼イヌザメ鰓孔
呼吸の際に鰓孔が開くと板状に並んだエラが外からも確認できます。
これが、サメエイの仲間が板鰓類と呼ばれる由来とも言われています。
また、多くのサメやエイには、目の後方に噴水孔と呼ばれる穴が開いており、これは水の取り込み口として機能します。
▼トラフザメの噴水孔 
噴水孔は底生性のサメエイでよく発達していますが、外洋性や遊泳性の高い種類では水の抵抗を極力小さくするため、噴水孔は退化しているといわれています。
▼エイラクブカの噴水孔
例えば底生性のエイは、口がお腹側に付いており、その口が底に接して水の取り込みを塞いでしまうため、口から水を取り込むのは効率的ではありません。
口だけでなく噴水孔からも水を取り込み、鰓に水を流します。
【エイの呼吸】
噴水孔の発達や退化は、それぞれの種の呼吸様式にも関係しています。
サメやエイも、硬骨魚類と同じポンプ方式とラム換水方式の主に2つの呼吸様式を持っています。
ポンプ方式を取るサメは、底でじっとしているタイプの底生性、低遊泳性の種類(ネコザメやイヌザメ、ドチザメなど)で、噴水孔がしっかりと発達しています。
【イヌザメの呼吸】
反対にラム換水方式を取るサメは、外洋性、遊泳性が高い種類(シュモクザメ、ツマグロなど)が含まれます。
▼シュモクザメ
2つの呼吸方式、どちらも行うサメやエイもいます。
こちらはエイラクブカの呼吸です。
【エイラクブカのラム換水呼吸】
【エイラクブカのポンプ方式呼吸】
口を開けて泳ぎほとんど鰓孔が動かないラム換水方式と口と噴水孔の開閉によって水を取り込み呼吸するポンプ方式、どちらも使い分けているようです。
サメやエイたちの呼吸、とっても奥が深いのです。
ぜひ水族館に来た際は、呼吸にも注目してみてくださいね。
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