水中のお掃除屋さん

「太平洋」水槽には様々な生き物が暮らしており、毎日違った光景を見せてくれます。
おや、「ヤイトハタ」が水中で休んでいるようです。とても気持ちよさそうですね!しかし、よく観察して見ると、周りに小型の魚がまとわりつくように泳いでいるのが分かります。何をしているのでしょうか??
 
この魚は 「ホンソメワケベラ 」という名前で、他の魚の体表に付いた寄生虫や粘液を食べてくれます(クリーナーフィッシュとも呼ばれています)!
食べられないのかという疑問がわくと思いますが、大型魚は、ホンソメワケベラを食べることはほとんどなく、いわゆる共生関係として知られています。

よく似た魚で 「ニセクロスジギンポ」 と言う魚がいるのですが、クリーニングはせず、他の魚の鱗や皮膚を食いちぎるという特徴を持っています。なんとも恐ろしいですね。
しかも姿形がホンソメワケベラに似ているので他の大型魚に狙われにくいというとてもずる賢い魚なのです。ニセクロスジギンポは海遊館にはいませんが、もしどこかで、見かけた際は違いをよーく見比べてみると面白いかもしれませんね。


そんなホンソメワケベラですが、クリーニング中の姿が一生懸命でとってもキュートなんです!
海遊館にお越しの際は、ホンソメワケベラがクリーニングしてるところをぜひ見てあげてください。

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