2020.08.31
生きもの情報
<※終了しました>「ビゼンクラゲ」を展示中!
2020年8月29日(土)よりクラゲ展示エリア「海月銀河」で、有明海に生息している「ビゼンクラゲ」(傘の直径およそ40㎝、計2匹)を期間限定で展示しております。 ビゼンクラゲ展示の様子 【期間限定「ビゼンクラゲ」展示概要】 展示期間: 8月29日から9月中旬頃まで(予定) 場 所: 海遊館3階「海月銀河」 展 示 数: 2匹(傘の直径およそ40cm) ※生物の状況により予告なく展示期間や展示数を変更する場合があります。 【ビゼンクラゲについて】 学名 Rhopilema sp. 南日本の沿岸海域に生息する。かつて岡山県児島湾が名産地だったことから「備前クラゲ」の名がついたといわれている。有明海沿岸では「あかくらげ」と呼ばれている。食用になり、寒天質の傘の部分は厚くて硬く歯ごたえがある。そのことから英名では「Edible jellyfish」(食用クラゲ)と呼ばれている。大きな個体では60cm、20kgにもなる個体もいるといわれている。傘の縁に触手(しょくしゅ)はなく、8本の口腕(こうわん)には、それぞれ多数の棒状の付属器が付いている。傘は白く、口腕は赤い。傘の縁を力強く開閉させて活発に泳ぐ。7月から10月頃にかけて、有明海沖合で刺網漁(さしあみりょう)によって漁獲される。有明海で見られるものは、他の海域のものと別の種類の可能性もあり、現在研究が進められている。
2020.08.17
生きもの情報
カリフォルニアアシカの赤ちゃんの愛称が決定しました!
カリフォルニアアシカの赤ちゃんの愛称が「レイ」に決定しました! 2020年7月28日から8月11日までの期間、飼育員が赤ちゃんへの様々な思いを込めて厳選した12の案へのお客様による投票を行ったところ、合計812通の応募がありました。 その中で最も多くの票を獲得した愛称「レイ」に決定しました。 愛称が「レイ」に決定した赤ちゃんアシカ 1.愛称募集の結果について 応募総数: 812通 愛 称:「レイ」 由 来:令和の年の梅雨(rain)の時期に生まれたことから※「レイ」に投票していただいた214名の方の中から、抽選で10名の方に、記念品として海遊館オリジナルのグッズをプレゼントします。 2.今回愛称が決まったカリフォルニアアシカの赤ちゃんについて 出 生 日:2020年6月24 日(水)生まれた場所:海遊館7階「モンタレー湾」水槽内 母 親:愛称「スミレ」、体重約102kg、年齢18歳 父 親:愛称「ミッチ」、体重約186kg、年齢10歳赤ちゃんのデータ:オス 、体長約 60~70cm(目測)、体重13.49kg(実測)※2020年7月14日時点 3.カリフォルニアアシカについて 英名 California sea lion 学名 Zalophus californianus食肉目アシカ科。北太平洋東岸のみに生息します。成長するとオスは体長約200cm、体重約300kg、メスは体長約170cm、体重約100kgになります。オスは全身こげ茶色で、メスはやや淡いこげ茶色です。四肢が発達し、水中遊泳だけでなく、陸上歩行にも役立っています。一夫多妻で、1頭のオスが約30頭のメスや子どもを率いて「ハーレム」と呼ばれる群れを作ります。自然界では5~6月が交尾の時期で、妊娠期間は約1年間。通常1回の出産で1頭の子どもを産み、生後約1年間授乳を続けます。メスは3~4歳、オスは5歳前後で性的に成熟し、繁殖に関わります。
2020.07.01
生きもの情報
カリフォルニアアシカの赤ちゃんが生まれました!
6月24日(水)に「モンタレー湾」水槽内でカリフォルニアアシカの赤ちゃんが誕生しました! 母子ともに元気で、一般公開中の「モンタレー湾」では、時間や場所によってほほえましい子育ての様子や愛くるしい赤ちゃんの姿がご覧いただけます。海遊館で誕生したカリフォルニアアシカの赤ちゃんは、今回で16頭目です。現在、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、飼育員たちは勤務日数や時間などを制限しながら予防管理に努めており、普段とは異なる環境のなか、今まで以上にチーム一丸となって生き物の飼育管理に励んでいます。2020年6月23日(火)午前より、出産の兆候を確認し、直後から飼育員が24時間体制による観察を実施していたところ、翌日6月24日(水)17時43分、無事に出産を確認しました。出産したカリフォルニアアシカは愛称「スミレ」(体重106kg、年齢18歳、出産4回目)、父親は「ミッチ」(体重221kg、年齢10歳)です。スミレはベテランお母さんらしく落ち着いており、前あしを使って赤ちゃんを優しくなでるような仕草や、口先で赤ちゃんに乳を飲むようにうながすなど、とても大切に子育てをしています。誕生した赤ちゃんがすくすく育ってくれるよう、成長を見守っていきたいと考えています。尚、赤ちゃんは状況に応じてバックヤード等に移動させることがあり、ご覧いただけない場合がございます。予めご了承ください。 今回誕生した赤ちゃんについて(2020年6月26日時点) 生年月日:2020年6月24日(水) 生まれた場所:海遊館7階「モンタレー湾」水槽内 体長:約70~80㎝(目測) 体重:9.48 Kg(実測) 性別:不明 ■カリフォルニアアシカについて 食肉目アシカ科。北太平洋東岸のみに生息します。成長するとオスは体長約200cm、体重約300kg、メスは体長約170cm、体重約100kgになります。オスは全身こげ茶色で、メスはやや淡いこげ茶色です。四肢が発達し、水中遊泳だけでなく、陸上歩行にも役立っています。一夫多妻で、1頭のオスが約30頭のメスや子どもを率いて「ハーレム」と呼ばれる群れを作ります。自然界では5~6月が交尾の時期で、妊娠期間は約1年間。通常1回の出産で1頭の子どもを産み、生後約1年間授乳を続けます。メスは3~4歳、オスは5歳前後で性的に成熟し、繁殖に関わります。 ■カリフォルニアアシカの担当飼育員からのコメント 『 新型コロナウイルスの感染拡大により、普段と異なる勤務体制や感染対策の徹底など、日々緊張が続いています。スミレの出産が始まった時、出勤している飼育員全員で監視モニターに映るスミレの姿を食い入るように見つめて応援し、出産した瞬間は全員で喜び合いました。その後、数時間もたたないうちに授乳を確認することができ、スミレが慣れた様子で子育てをする姿に、生き物の強さと逞しさを改めて感じました。お客様には子育ての様子をご覧いただくことで、母子の絆の強さを感じていただきたいと考えています。』
2020.06.23
生きもの情報
ミナミイワトビペンギンが2羽誕生しました!
「フォークランド諸島(マルビナス)」水槽で、微笑ましい子育ての様子を間近でご覧いただけます! 海遊館では、新型コロナウイルス感染拡大防止により、2020年3月2日(月)より約3か月間、臨時休館していましたが、その間も飼育員たちは、自身の安全確保に努める一方で、生き物たちの飼育管理を徹底し、健康を維持してきました。その努力が実り、2020年6月16日(火)と17日(水)に、ミナミイワトビペンギンの赤ちゃんが誕生しました。一般公開中の「フォークランド諸島(マルビナス)」水槽では、母鳥と父鳥が交代しながら口移しでエサを与えるなど、微笑ましい子育ての様子を間近でご覧いただけます。今回、1ペアの親鳥からミナミイワトビペンギンの赤ちゃんが2羽誕生しました。赤ちゃんの成長を安定させる目的で、6月16日(火)に生まれた赤ちゃんは親鳥ペアが、6月17日(水)に生まれたもう1羽の赤ちゃんは、水族館・動物園において一般的な手段である、親鳥ではない別のペアが子育てする「仮親」という方法で育っています。赤ちゃんの成長は共に順調で、担当の飼育員は毎朝赤ちゃんの体重を測定し、成長と健康状態を観察しています。海遊館では、かわいらしい赤ちゃんと子育ての様子をご覧いただき、生命誕生のすばらしさを感じていただけたらと考えています。 今回誕生したヒナについて 産卵日:①2020年5月15日 ②2020年5月11日 孵化日:①2020年6月16日 ②2020年6月17日 体重(孵化時):①68.2g ②62.9g 体重(6月18日時点):①88.6g ②66.3g 子育て中のペア:①親鳥 ②仮親 ミナミイワトビペンギンについて フォークランド諸島(マルビナス)など南極周辺の島々に生息し、体長は約50cmでペンギンのなかでも小型の種。岩場を飛び跳ねながら移動することからこの名前が付いた。目の上にある黄色い冠羽が特徴。沿岸の岩場の小石や雑草で巣を作り、メスは1回の繁殖で通常2個の卵を産む。ペンギンの中では気性がやや激しい。小魚やオキアミなどを食べる。IUCN(国際自然保護連合)が定めるレッドリストにて、絶滅危惧種に指定されている。 ミナミイワトビペンギンの担当飼育員からのコメント 今回、飼育員の新型コロナウイルスへの感染予防やリスク管理の観点から、勤務時間や日数等の制限がありました。そんな中でも、チームが一丸となって生き物の飼育管理を徹底したことで、今回の繁殖成功に繋がったと考えています。例年とは異なる飼育管理の状況に、不安もありましたが、繁殖が成功して安心しています。今回誕生したミナミイワトビペンギンの赤ちゃんや子育ての様子をご覧いただくことで、命のつながりや素晴らしさを感じていただければと思います。
2019.12.27
販売・ショップ
飼育員のこだわりが詰まった「アザラシクッション」が完成しました!
海遊館のワモンアザラシ担当が個体ごとの体の特徴を細部まで忠実に再現するなど、こだわりを持って監修したアザラシクッションが完成しました!飼育の心構えが書かれた「飼育引き継ぎノート」付きで、ワモンアザラシ担当の飼育員になった気持ちになれます。 海遊館オフィシャルショップは、海遊館にお越しいただいたお客様に より生きものや海遊館について知っていただけるようなグッズ作りを目指しております。こちらのグッズは海遊館オフィシャルショップ(飼育員引き継ぎノート付き)と、株式会社フェリシモの公式通販のみでの販売となっておりますので、グッズをお買い求めの際はご注意ください。 実物に近いサイズ感 実物よりひとまわりほど小さいだけのサイズ感は、リアルさも感じさせつつ抱き心地も抜群。アザラシなのにこんなに小さいの?と思われるかもしれませんが、ワモンアザラシはアザラシの中でも一番小さい種類なんです。 ワモンアザラシらしさがぎゅっと 頭の小ささや足のサイズ、形なども実際のワモンアザラシにそっくり。爪の生え方までこだわって飼育員が監修しました。 飼育の心構えが知れます! ユキバージョン、アラレバージョンそれぞれにオリジナルの飼育引き継ぎノートがついてきます。昔、本当に飼育員さんがやっていた行動記録の取り方も知れちゃう、マニアックな内容です。 ミニバージョンも! 海遊館限定のアザラシミニクッションのユキちゃんバージョンは、ビッグクッションとは表情が違います。 販売場所 エントランスビル3階オフィシャルショップ(入館後エリア内) 商品名 アザラシビッグクッション(アラレ、ユキの2タイプ)⇒ 6,820円(税込)アザラシミニクッション(アラレ、ユキの2タイプ)⇒ 2,750円(税込) 問合せ 海遊館インフォメーション06-6576-5501
2019.12.10
調査・研究
ジンベエザメの回遊経路調査について
2019年10月19日、ジンベエザメにデータロガー(小型記録装置)を取り付けて放流しました。 取り付けたデータロガーは2つで、調査期間の異なる1ヶ月間用と1年間用です。そのうち1か月間用のデータが回収でき、専門機関で解析した結果、遊泳経路がわかりました。徳島県の沖合から、和歌山県、三重県の沖合まで移動したジンベエザメが、大阪湾へと遊泳方向を変えました。大阪湾の水温が例年より高く、シラスなど餌となる生物を追って移動した可能性があるのでは?など、考察しているところです。また、過去の調査記録では、ジンベエザメは海水温の低下に伴い南に向かっていますので、今後、海水温の変化とともに、南に向かうのではないかと考えています。※以降の遊泳経路は、1年間用データロガーが切り離され、データが回収でき次第、専門機関による解析後に判明します。(2020年10月以降) 【過去の調査記録】 ▷ 海遊館の研究詳細ページ 海遊館では、ジンベエザメの研究フィールドを自然の海と飼育下の両方におくことで、まだわかっていないジンベエザメの生態解明に役立て、保全活動に貢献してまいります。
2019.10.19
生きもの情報
オスのジンベエザメ「海くん」がやってきました!
10月18日(金)にオスのジンベエザメ(愛称:海(かい)くん、推定年齢4~5歳、全長4.2m、推定体重約700kg)を搬入し、19日より一般公開しています。 海遊館で飼育していた2匹のジンベエザメのうち、オスの海くんに小型の記録装置(データロガー)を装着した後、故郷である太平洋へ放流し、自然の海での回遊経路の調査を開始しました。これに伴い、高知県にある海遊館の研究所で飼育していたオスのジンベエザメを新しく「太平洋」水槽に搬入しました。現在、メスの「遊ちゃん」とともに、2匹で泳ぐ様子をご覧いただけます。 ▼ 新しくやってきたジンベエザメ「海くん」 今回搬入したジンベエザメは、2019年9月1日に高知県室戸岬の定置網に入網し、同月3日より以布利センターで健康管理を行ってきました。 海遊館では、オスのジンベエザメの愛称は「海」くんを引き継ぐことにしています。 ▼ ジンベエザメ搬出の様子
2019.10.07
生きもの情報
エトピリカのヒナが巣立ちを迎えました!幼鳥の特徴である黒い羽の姿と、エトピリカの特徴である"潜水"する様子がご覧いただけます。
7月31日(水)に「アリューシャン列島」水槽で誕生したエトピリカのヒナが無事に巣立ちを迎えました! 現在、展示水槽で幼鳥の特徴である黒い羽の姿と、エトピリカの特徴である"潜水"する様子がご覧いただけます。誕生したヒナは親鳥によって育てられ、巣立ちを迎えた現在は、他の個体と同様に、飼育員の手元から餌を食べられるようになりました。今後、ヒナは 3~4 年かけて成鳥と同じ姿になります。
2019.07.17
生きもの情報
カリフォルニアアシカの赤ちゃんが生まれました!
「モンタレー湾」水槽にてほほえましい子育ての様子がご覧いただけます カリフォルニアアシカの子育ての様子今回誕生したカリフォルニアアシカの赤ちゃん 2019年7月12日(金)に、「モンタレー湾」水槽内でカリフォルニアアシカの赤ちゃんが誕生しました。母子ともに元気で、授乳の様子も確認できました。海遊館でのカリフォルニアアシカの赤ちゃん誕生は、今回の赤ちゃんを加えて15頭目です。今回出産したカリフォルニアアシカは、血統更新を目的とした個体交換により2012年6月に愛媛県立とべ動物園から搬入した愛称「アスカ」(年齢9歳)で今回の出産は、2018年に続き2回目です。アスカは口先で赤ちゃんに乳を飲むようにうながすなど、赤ちゃんをとても大切にしながら上手に子育てをしています。赤ちゃんは約1年間、母乳で成長します。現在、展示水槽で子育てを行っており、時間や場所によって親子のほほえましい様子を間近でご覧いただけます。「モンタレー湾」水槽には、アスカと赤ちゃん以外にも2頭のカリフォルニアアシカと、7頭のゴマフアザラシが一緒に暮らしています。誕生したばかりの赤ちゃんが、「モンタレー湾」水槽の新たな一員としてすくすく育ってくれるよう、成長を見守っていきたいと考えています。
2019.07.03
生きもの情報
オシドリのヒナが誕生しました!
「日本の森」水槽で、親鳥と一緒に8羽のヒナが泳ぐ様子を間近でご覧いただけます! 2019年6月23日(日)にオシドリのヒナが計8羽誕生しました。オシドリのヒナは生まれてすぐ泳ぐことができ、餌は親鳥と同じ雑食性で、植物や昆虫などを食べて成長します。通常、子育てはメスのみで行い、孵化後40~45日ほどで成鳥と同じ姿になり、巣立ちとなります。今しか見られないモフモフ姿のヒナたちが親鳥についていく様子や、親鳥がヒナたちの様子を見守ったり、羽繕いをしたりしている様子をご覧いただき、生命誕生の素晴らしさを感じていただきたいと考えております。※海遊館でのオシドリの産卵および誕生は、今回が初めてです。 今回誕生したヒナについて 産卵日:2019年5月2日~28日 孵化日:2019年6月23日 8羽 体 長:約10cm(目測 6月26日時点) 体 重:不明(未計測) オシドリについて 英名 Mandarin duck 学名 Aix galericulata東アジアに広く分布し、日本では北海道や本州中部以北で繁殖する。森林に囲まれた山の湖沼や池を好み、近くの樹洞に巣をつくる。成長するとオスは48cm、メスは41cmほどの大きさになる。主に植物食の雑食性で、雌雄で形態が異なり、オスの冬羽は特に鮮やかな姿をしている。繁殖期は4~7月で、メスは1回の産卵で7~12個の卵を産み、約1か月抱卵する。子育てはメスのみが行い、ヒナは40~45日で成鳥と同じ姿になり巣立ちとなる。 「日本の森」水槽について 「日本の森」水槽は日本の代表的な広葉樹林をイメージした展示で、四季折々の草花も展示している。植物のほか、「コツメカワウソ」、「水鳥」、「オオサンショウウオ」、「渓流魚」、「サワガニ」の5つのコーナーに分かれ、主に淡水域に生息する多種多様な生物を展示している。「水鳥」コーナーでは、オシドリ3羽(オス1羽、メス2羽)のほか、ゴイサギ、キンクロハジロなどの水鳥と、アユやギンブナなどの魚類を混合で展示している。※現在、「水鳥」コーナーでは、オシドリが子育てに専念できるよう、飼育展示をする種数を調整しています。