ジンベエザメの調査データ取得に成功!新たな発見がありました。

海遊館は、2023年7月11日(火)から、高知県の定置網に入網したジンベエザメに記録装置(データロガー)を取り付け、回遊ルート等、生態解明を目指した調査を行っていました。
ジンベエザメの調査を開始しました。

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1ヶ月間の調査を終え、記録装置から送信された調査データを取得することに成功しました。
データを解析し、今回の調査で分かったことをご報告致します。

1.回遊ルート
過去の調査個体では日本列島に沿って関東~東北沖までや、南下しフィリピン付近まで回遊していたことが記録できていますが、今回の調査個体は南東へ進み、小笠原諸島付近まで回遊していたことが分かりました。

2.潜行回数
今回は取得できたデータ数が多く、10分おきの詳細な遊泳データによって、明け方と夕方に潜行回数が多かったことが分かりました。

3.深海域への長時間潜行
小笠原諸島付近では、水深500~600mの深海域へ最大6時間ほど潜行していたことが分かりました。
水温データをみてみると、他の海域と比較して水温が高く、それが長時間潜行できた理由ではないかと考えています。

今後は調査データをより細かく解析していく予定です。
調査結果は引き続き、海遊館ホームページでお知らせ致します。


ジンベエザメの回遊ルート調査「バイオロギング」は、調査のさらなる発展のために、2022年12月から2023年2月にかけてクラウドファンディングを実施し、1,000万円を超えるご支援をいただくことができました。
海遊館クラウドファンディングの結果ご報告
皆様からのあたたかいご支援、ご声援により、こうして調査を実施し、成果を出せたことを大変うれしく思います。改めて、厚く御礼申し上げます。

海遊館は、これからもジンベエザメの生態解明を目指し、調査研究に努めてまいります。

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