海遊館で繁殖した3種類の生き物が日本初繁殖に認定されました。

海遊館で繁殖した3種類の生き物が日本初繁殖に認定されました!



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タテスジトラザメ(幼魚)

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ヤッコエイ(幼魚)

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オヤビッチャ(幼魚)



「初繁殖認定」とは、日本動物園水族館協会(JAZA)の加盟園館における飼育下での繁殖技術の向上とその蓄積が生物学的記録の一つとして学術的に寄与することを目的に、諸条件を満たした種について国内初繁殖として認定されるものです。 今回認定された3種の中で、タテスジトラザメは孵化までの日数や、飼育下での成熟サイズ・年齢まで分かりました。 海遊館では旧繁殖賞を含め、13種の生き物が初繁殖認定されており、今後も生き物たちの展示と繁殖を通じた生態解明や魅力を発信していくと共に、種の保存や環境保全に関わる様々な調査研究活動に貢献してまいります。

担当者コメント

今回、3種の国内初繁殖に成功しました。水族館で繁殖することは、うまく飼育できていることだと思うのでとても嬉しいです。タテスジトラザメにおいては、これまで成熟年齢が分かっていませんでしたが、2015年に海遊館で生まれたメス個体が昨年産卵したことから、飼育下ではありますが本種の成熟年齢やサイズが分かりました。
このように、ただ繁殖するだけでなく、その経緯や経過を記録することで少しずつかもしれませんが生態解明に迫ることができるので、今後も様々な生物種の繁殖を積極的に促進できればと思います。

タテスジトラザメ について

英名 : Pyjama shark
学名 : Poroderma africanum

南アフリカ沿岸の固有種で、トラザメ科に属するサメの一種。
体表にある特徴的な縦スジ模様が名前の由来になっている。
海遊館では2005年より飼育、2014年に初繁殖。 現在はバックヤードにて飼育中。

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ヤッコエイについて

英名 : Bluespotted stingray
学名 : Neotrygon kuhlii

北海道以南からインド洋に分布するアカエイ科に属するエイの一種。
背中に青や灰色の斑点模様が見られる。
海遊館では2013年より飼育、2017年に繁殖。 現在は「アクアゲート」にて飼育展示中。

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オヤビッチャについて

英名 : Indo-Pacific sergeant
学名 : Abudefduf vaigiensis

日本を含むサンゴ礁や沿岸地域の岩礁などの温かく浅い海に広く生息しているスズメダイの一種。
体長は20cm程になり、体側にある5本の縞模様が特徴的な魚。 今回繁殖に成功したオヤビッチャは2019年より飼育を始め、2020年に繁殖に成功。 現在は「アクアゲート」、「グレート・バリア・リーフ」水槽、「モルディブ諸島」水槽にて飼育展示中。

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