ジンベエザメの回遊経路調査について
2019年10月19日、ジンベエザメにデータロガー(小型記録装置)を取り付けて放流しました。 取り付けたデータロガーは2つで、調査期間の異なる1ヶ月間用と1年間用です。そのうち1か月間用のデータが回収でき、専門機関で解析した結果、遊泳経路がわかりました。
徳島県の沖合から、和歌山県、三重県の沖合まで移動したジンベエザメが、大阪湾へと遊泳方向を変えました。大阪湾の水温が例年より高く、シラスなど餌となる生物を追って移動した可能性があるのでは?など、考察しているところです。また、過去の調査記録では、ジンベエザメは海水温の低下に伴い南に向かっていますので、今後、海水温の変化とともに、南に向かうのではないかと考えています。
※以降の遊泳経路は、1年間用データロガーが切り離され、データが回収でき次第、専門機関による解析後に判明します。(2020年10月以降)
【過去の調査記録】
海遊館では、ジンベエザメの研究フィールドを自然の海と飼育下の両方におくことで、まだわかっていないジンベエザメの生態解明に役立て、保全活動に貢献してまいります。