飼育員が親代わりで"ワモンアザラシの赤ちゃん"を育てています

飼育員が親代わりで"ワモンアザラシの赤ちゃん"を育てています


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海遊館では、妊娠しているワモンアザラシの生態や性格を考慮し、母親アザラシを単独飼育に変更したほか、本水槽の観覧部分を段階的に閉鎖するなど、出産に際して最大限の取組みを行いました。

結果、3月31日に出産の兆候が見られたため、24時間体制で観察を続け、翌日4月1日に出産を確認しました。 出生後、バックヤードにて赤ちゃんの検査を行ったところ、低体温や低血糖等の症状が認められたため、獣医師ならびに飼育員が一丸となってケアに努めました。ケアが功を奏し、出生後に見られていた諸症状は改善しましたが、ケアに時間を要したため、展示水槽での子育てを断念し、飼育員が親代わりで育てる「人工哺育」を24時間体制で行っています。

赤ちゃんはまだまだ慎重な対応が必要な時期です。引き続き、赤ちゃんの成長に向け全力で取組みます。 尚、赤ちゃんの展示時期は未定ですが、4月15日から「北極圏」水槽の陸上観覧部を段階的に開放し、ワモンアザラシ(愛称:アラレ)の姿がご覧いただけます。



ワモンアザラシの赤ちゃんについて

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ワモンアザラシの赤ちゃん(4月5日撮影)


誕生日時
2021年4月1日(木)午前2時58分
誕生場所
「北極圏」水槽
性  別
オス
体  長
約55㎝(誕生時)
約55㎝(4月8日時点)
体  重
2.44㎏(誕生時)
3.29㎏(4月13日時点)
両  親
母親:愛称「アラレ」(推定16歳)
父親:愛称「モヤ」(推定13~14歳)



ワモンアザラシ担当飼育員のコメント

「アラレに安心して出産してほしい」という強い思いで出産前から思いつく限りの準備を行ってきました。その中で皆様からたくさんの応援をいただきとても励みになりました。ありがとうございました。
出生後、赤ちゃんの調子が芳しくない様子を見て「必ず回復させる」という思いでチーム一丸となって24時間付きっ切りでケアを続け、状態が好転した時は涙がこぼれるほどうれしかったです。 まだまだ慎重な対応が必要な時期なので、今後も引き続き、全力で「人工哺育」に臨み、赤ちゃんの成長安定に努めたいと思います。今後も見守っていただけると嬉しいです。

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