海遊館でカマイルカの赤ちゃんが誕生!赤ちゃんイルカがお母さんに寄り添って泳いでいます!

平成26年8月23日(土)午前4時43分に、「タスマン海」水槽でカマイルカが出産しました。現在、生まれたばかりの小さな赤ちゃんイルカが、母親の「アーチ」にぴったりと寄り添って泳ぐ愛らしい姿をご覧いただけます。
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今回出産したカマイルカは愛称「アーチ」(体長約200cm、体重約120kg、推定年齢30歳)で、昨年10月に血液検査の結果などから妊娠していることが判りました。その後、定期的にエコー検査などを行い、赤ちゃんが順調に育っていることを確認していました。 
8月20日、「アーチ」に出産の兆候と考えられる体温の低下が見られたため、昼夜を通して観察を強化していたところ、8月23日、3時47分に、赤ちゃんの尾ビレが現れ、約1時間後の4時43分に水中を泳ぎながら出産しました。赤ちゃんの推定体長は約95cm、推定体重約12kg、性別は不明です。赤ちゃんイルカと母親「アーチ」の様子は、本日の開館と同時に、一般公開しています。
カマイルカは、出産・育児に成功することが大変難しいと言われています。母親の「アーチ」は、平成2年5月に飼育を始めて以来、平成13年と平成16年、平成18年、平成22年に出産しており、今回が5度目の出産となります。
海遊館では、今回の出産・育児にあたり、安全な育児環境を優先するため、赤ちゃんが水槽内の岩などに衝突しないよう、防護ネットを設置しています。また、「タスマン海」水槽前でのフラッシュ撮影をお断りさせていただいておりますので、ご了承願います。

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1.【出産までの経過】
《平成25年》
7~8月 交尾の可能性が高い
10月 血液検査のホルモン値の分析により、妊娠の可能性が高くなる
《平成26年》
8月21日 毎日測定していた体温が低くなり始める
23日  午前3:47 胎児の尾ビレが出て、分娩が始まる
     午前4:43 出産
2.カマイルカについて 英名:Pacific whitesided dolphin 学名:Lagenorhynchus obliquidens
マイルカ科。北太平洋の温・寒帯の海に生息しており、成長するとオスは体長2.5m、メスは体長2.4mになります。鎌型の大きな背ビレの後縁が白く、まるで鎌の刃のようになっているので「カマイルカ」と呼ばれています。日本では平成25年末の時点で、22の水族館で飼育展示されています(平成25年日本動物園水族館協会国内カマイルカ血統登録による)。

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