日本初「根口クラゲの一種」を展示します
2021年7月29日(木)より、クラゲ展示エリア「海月銀河」にて海遊館で繁殖した「根口クラゲの一種」を日本で初めて展示します。
海遊館では本種の飼育展示を継続し生体解明に努めるとともに、和名の提唱も検討しています。
今回展示する根口クラゲの一種
2008年にベルリン水族館より本種を「ポリプ」(クラゲの成長段階の一形態)の状態で譲り受け、稀にクラゲの幼体である「エフィラ」が発生するも、展示可能サイズまでの育成には至っていませんでした。
2021年4月よりエフィラの育成環境を見直し、サイズに合った水槽を手作りで作成。水質の維持や水流の強さ、給餌頻度を試行錯誤した末、傘の直径が展示可能な5㎝まで成長しました。
今後も多様な生物が暮らす海、そして地球を未来に届けられるよう、種の保存や環境保全に関わる様々な調査研究活動を続けてまいります。
※生物の状態により、予告なく展示を終了する場合がございます。
【「根口クラゲの一種」について】
学名 Rhizostoma octopus
大西洋北東部の沿岸海域に生息し、90㎝程度まで成長することが知られている。「根口クラゲ」とはクラゲのグループ名称の1つであり、海遊館でも展示例がある「ビゼンクラゲ」や「タコクラゲ」等が含まれる。