ジェンツーペンギンの雛が誕生しました!
~「南極大陸」水槽で、親鳥が子育て中です~
5月14日に産卵を確認し、6月21日にはし打ち(雛がかえる前に卵を内側からくちばしでつつくこと)が始まったものの、孵化完了の目安でもある48時間が経過しても孵化が完了しなかったため飼育員が卵の殻を開けるなどの介助を行い誕生しました。
現在雛は親鳥のお腹の下ですごしており、親鳥たちから口移しで餌をもらう様子などを確認しています。毎朝行っている体重測定でも体重が増加しており、順調に成長しています。
ジェンツーペンギンの雛(6月26日撮影)
子育ての様子(6月28日撮影)
【飼育員コメント】
孵化に時間がかかったこともあり少し不安を抱えていましたが、親鳥から餌をもらう様子が確認できたり、だんだんと毎日大きくなっていく姿を見てほっとしているとともに嬉しく思っています。今はまだ雛の様子を確認することは難しいかもしれませんが、今後1か月ほどで巣から出る様子などが見られるかと思います。今後の成長の様子を一緒に見守ってもらえると嬉しいです。
今回孵化した雛について
産卵日:2022年5月14日
孵化日:2022年6月23日
大きさ:体重 85.2g (出生直後)、体重 377.1g (7/4時点)
ジェンツーペンギンについて
英名:Gentoo penguin
学名:Pygoscelis papua
南極半島や南極周辺の島々に生息する。体長約75㎝で、頭頂部にある白い斑紋が特徴。小高い丘に雑草や小枝、小石で浅いクレーター状の巣を作り、メスは1回の産卵で通常2個の卵を産み、オスとメスが交代しながら温める。産卵後35~40日で孵化し、オスとメスが協力しながら子育てを行う。小魚、オキアミ、イカなどを食べる。